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  • >  株式会社DropWave 代表取締役社長 中川 英明

ゲームの本質を追及し、世界に笑顔と感動を届けたい

※下記はベンチャー通信45号(2011年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
 

―なぜ中川さんが新社長に就任したのですか?創業者の本城さんとの役割分担についても教えてください。

中川:顧問としてDropWaveに入って間もなく、本城から「ぜひ社長をやってほしい」と要請されました。本城はもともと生粋の技術者。企業経営よりも新たなゲーム開発に情熱を注ぎ込みたかったのです。社内でも、ふさわしい人がいれば社長の立場を譲ると公言していました。  そこに、ゲーム会社の経営経験をもつ私が参画。互いの能力を最大限に発揮するため、経営体制を再構築することになったのです。実際、私が経営や組織運営を行うことで、本城はスマホ向けオンラインゲーム事業の立ち上げに専念できるようになりました。

―中川さんがDropWaveに入って、そのほかに何が変わりましたか?

中川:経営体制の変更は10月1日ですが、組織づくりは6月から始めました。まず行ったのは、70人いる全社員との個別面談。そのヒアリングを通じて、「社員の能力が活かしきれていない」という課題が浮き彫りになりました。当時は1トップのフラットな組織だったがゆえに、社員のケアが不十分だったのです。  そこで、開発事業部、運営事業部などの事業部と役職を新設し、人事制度を整備しました。そして、管理職には部下の面倒をみてモチベートしてほしいと要望するなど、それぞれの立場に応じた意識づけを行いました。私は様々な組織の管理職を育ててきた経験がありますので、スムーズにコミュニケーションができましたね。  また、従来は受託開発が大半で、人的リソースの管理さえできれば利益は確保できましたが、自社サービスが増えれば的確な予算管理が必要になります。そこで、月次管理できるレベルまで予算管理制度を作り込みました。

―マネジメントと予算管理の仕組みを強化したわけですね。

中川:そのほかにも、新たな企業理念をつくりました。新体制の船出にともない、会社の目標を再定義する必要があると考えたからです。企業理念の内容は、「我が社は、ゲームの本質を追求し、お客様の生活に笑顔と感動をもたらす質の高い製品とサービスを提供する」、「我が社は、従業員が真の幸せと誇りを求める場として存在する」というものです。  特に強調したいのは「ゲームの本質を追求」という部分。ゲーム会社にはゲーム好きが集まり、自分がつくりたいゲームをつくります。モチベーションの出発点としては正しいのですが、あくまで最終目的はお客様に楽しんでいただくこと。今は価値観が多様化し、いろいろなニーズがあるので、顧客ターゲットと利用シーンを具体的に想い描くことが必要です。  そして、ゲームには娯楽だけではなく、いろいろな可能性があります。例えばテレビのリモコンはボタンがたくさんついていますが、ゲーム技術者なら4つくらいにしてしまうでしょう。そういったシンプルなユーザーインターフェースなどで家電や電子端末も変えていける。そんな種まきも始めたところです。  「従業員が真の幸せと誇り」については、従業員が定年まで働ける会社にしていきたいという想いを込めています。残念ながら、この業界には40~50代になると第一線で活躍しにくい傾向があります。私は経営者として、そういう人たちの経験を活かせる環境を提供したいと思います。

―最後に、求める人物像を聞かせてください。

中川:好奇心をもって、自ら主体的に動ける人を求めています。私たちは新しいことにチャレンジし続けるので、失敗を恐れず、力を合わせて世界一の事業を創りたいですね。
  
プロフィール
1971年、大阪府生まれ。1994年に慶應義塾大学理工学部を卒業後、関西電力株式会社に入社。コンテンツ配信事業の立ち上げに携わった後、オンラインゲーム会社のSeedC株式会社を設立。2004年、取締役副社長に就任。2010年にジャスダック上場の株式会社アエリアに入社し、取締役に就任。赤字部門を半年で黒字に転換させる。2011年10月、株式会社DropWaveの代表取締役社長に就任。組織体制や経営理念の再構築を行い、新たなチャレンジに挑んでいる。
 

会社概要

◆設立/2005年7月
◆資本金/1,375万円
◆事業内容/家庭用ゲームソフトの企画・開発、オンラインゲームサーバの設計・開発、モバイルサイト・SNSゲームの開発・運営
◆社員数/70名(2011年10月現在)

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